You-Yu通信

武雄市議会議員 朝長勇のYou(あなた)とYu(わたし:勇)を結ぶ場所。武雄の笑顔を増やすため、聞き、学び、考え、そして行動します。ご意見はtomonagaisamu@po.saganet.ne.jpまで。
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飛行船の会
「飛行船の会」といって知っている人はどの位いらっしゃるでしょうか?

「非行」と向き合う親たちの会といえばなるほどと大体の想像は付くかと思います。

多分2年くらい前に何かのきっかけで定例会にお邪魔したことがあったのですが、今回9月1日(日)開催の7周年記念シンポジウムの案内を頂いたので参加させて頂きました。

この会の概要などはちょっと見づらいですが下のチラシなどを参照ください。

今回は実際に青少年期に非行に走り、現在立ち直って懸命に生きていらっしゃる方の体験談が聞けるめったにない機会と思い参加してきました。


「NPO法人 セカンドチャンス」:これは、まっとうに生きようと誓った少年院出院者たちのネットワークで、出院者自身が出院者を支え、再度非行に走ることがないように支えあう活動を展開されています。(詳細チラシ参照)

普段接することのない生々しい体験談などを聞き、非常に考えさせられることの多いシンポジウムでした。

印象深かった点などを箇条書きしてみたいと思います。

【元家裁調査官で親たちを支援していらっしゃる正木信二郎さんの話】

・「非行」は社会的に他人に迷惑を掛ける「リスク」として捕らえられがちであるが、本人が成長するための「コスト」であるという発想を持ち見守ってあげることも必要。

・数字上「非行」は激減しているが、これは軽い非行では家裁に送らなくなっただけ。


【A子さんの体験談】

・4人兄弟、6人家族。家は貧しくて両親も仲が悪かった。父が嫌いだった。
・中学2年の頃、暴力団関係者との出会い。最初はやさしくしてくれた。
・援助交際を強要され、一日4,5人の相手をさせられていた。いやでいやで仕方なかった。
  それでもらえるお金は数千円。
・少年院での生活。父からの手紙で親の想いを知り、親子の絆の有り難さに気付く。


【松尾昌人さん】 少年院での生活について

・簡単に言えば厳しい学校みたいなもの
・今は少年院に入って良かったと思う。(入っていなければ立ち直れなかった)
・子供が非行に走ると親は世間体ばかりを気にするが、自分の方を見て欲しかった。


【シンポジウム】

高坂さん、吉永さん
コーディネーター:正木信二郎さん


[高坂]
スウェーデンの元受刑者の自助団体「クリス」の成功事例(再犯率が激減)を見て、少年院を出た青少年を支えられるのは同じ体験をした自分たちしかいないという思いを強くした。

[吉永]
自分は少年院でも素行が悪くD評価だった。
少年院で真面目になったように思えても、外に出ると誘惑に負けてすぐに元に戻ってしまう。
そうなってしまう前に是非私たち「セカンドチャンス」とのつながりを持って欲しい。

[高坂]
最初に捕まったのは16歳、捕まらない自信があったが財布を落としたことがきっかけで捕まってしまった。
その頃は「盗み」に対する罪悪感は皆無で、財布を落としたことのみを反省していた。
次はどうすればうまくやれるか、そればかり考えていた。

少年院で母の病気を知り、ずっと心配ばかり掛け続けた母親への思いを強くもつ様になった。

[吉永]:少年院で得たもの
少年院では手紙を書くことを覚えた。
今でも年賀状を1000枚、2ヶ月位かけて全て手書きで書いている。
自分たちが信用を取り戻すには誠意を見せ続けることしかない。

[高坂]:少年院で得たもの
少年院では地道に辛抱して続けることを覚えた。

[吉永]
出所するととても孤独になる。
連絡できるのは元の悪仲間しかいない。そしてまた元に戻ってしまう。
そうなる前に是非セカンドチャンスに連れて来て欲しい。

[吉永]:これからどう生きる
セカンドチャンスを各自治体で立ち上げたい。

[高坂]
これから4人の女性(母・妻・娘)を大切にしたい。

少年院出所者を仲間に引き入れて立ち直りを支援していきたい。

両親の不仲がつらかった。

悪いことを初めてした時に「すごい!」と仲間に認められたのがとても嬉しかった。
善悪ではなく、仲間に認められ頼りにされるのが嬉しかった。

[吉永]
不良が「カッコイイ」という時期があり、これはどうしようもない。
あるとき「カッコ悪い」と感じるときが必ず来る。
そのときが不良からの卒業。

出院者には親の面倒をしっかりみている人が多い。

夢を持って頑張り出すと、ものすごいエネルギーを発揮する人が多い。
セカンドチャンスのメンバーにも起業家としてバリバリ業績を挙げている人が沢山いる。


[正木]
今の学校は非行を「リスク」として排除しようとする傾向が強い。

[吉永]
非行の時期は台風のようにいつかは過ぎ去る。
家庭の明るい雰囲気つくりをして欲しい。

[高坂]
セカンドチャンスで出会った仲間同士で悪さをしたという事例は一度もない。立ち直るために支えあう場所であるという意識を全員が持っている。

親は最後まで見捨てないで欲しい。


[正木]
こういった本当の支援は官ではできない。



メモを頼りの箇条書きでまとまりが悪いですが大体こんな内容でした。


参加してみて「非行」に対する認識が変わった気がします。冒頭の正木さんの「非行はリスクではなくコスト」という言葉の意味が立ち直った体験者の声を聞いて納得できました。

ただやはり今現在子供さんの非行に苦しんでいらっしゃる親のつらさというのは想像できないものがあると思います。自分の子供が他人に迷惑を掛けているという罪悪感から引け目を感じ誰にも相談できない孤独感。

ここで感じたのは、非行に限らず本当に助けが必要な人達はジッとこらえて声を出さない(出せない)場合が多いのではないかということ。
そういう方たちの痛みをどう汲み取って光を当てていくか。
待っていてもその声は届いて来ないということを意識しておく必要を感じました。

そしてここで会った青少年たちは例外なく親子の絆・愛情に飢えていたということ。

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by yu_isamu | 2013-09-04 17:29 | エトセトラ


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